【演劇】ほんのひと時、森の民の声に耳と目を傾けて、不思議な気分に。

「Ina Trunk Theater実行委員会」が中心となって、トランクシアター・プロジェクト2019『月夜のファウスト』の会場となる伊那西小学校「いな西てらす」で、「落ち葉アートワークショップ」に続いて、茅野在住の画家・小川格さんによるワークショップ「森にアートのモデルハウスを作ろう!」を行いました。伊那では、『月夜のファウスト』を軸に、「落ち葉アートワークショップ」で作った素材を使った繭小屋、ダンボールのモデルハウスで伊那西小学校の学校林を彩り「小さな森の芸術祭」を開きます。

この日は、天気のいいイベント日和。代表の小池弥生さんはたくさんの方が来てくださるかヤキモキしていらっしゃいましたが、伊那西小学校の学校林の活用を考える地域環境デザインMOCさん、伊那西地区を盛り上げ会Wassaiの方々など大人たちが代わる代わるやってきてくれました。作るのはダンボールの巣箱のような可愛らしい家。ダンボールの絵柄や文字を上手に活用した家は商店街のケーキ屋さんや果物屋さんのようでもあります。


巣箱の集合体はなんだかマンションのよう。これを考えた小川さんは「茅野市の市役所の通りにポプラの並木がありまして、そこにアート作品を飾りたいとずっと考えていたんです。茅野市での縄文ライフフェスティバルのときにそれが実現して、アーティストが一人一本の木を担当して作品を展示したんですが、僕はこのダンボールの家を飾ったんです。そのときは絵画が中心だったんですけど、外に飾るのはボリュームが必要だと思って。やっぱり量があった方がいいですね。今回も小池さんからワークショップの相談をいただいたときに、自然とか森とか力がすごいから普通の作品だと負けちゃうということでこれを提案しました。方法的には集団でもできるし、次回があればたくさんの子供と一緒に作りたいですね」と語ってくれました。
実行委員会のメンバーで「小さな森の芸術祭」を考えた小池さんは「森に住む者たちのお家として、森に展示するんです。森には見えるものも、見えないものも潜んでいるから、参加してくれた皆さんがその日だけは不思議な空間に紛れ込んだかのような気持ちになっていただければうれしいです。『月夜のファウスト』をきっかけに、森が大きな舞台、劇場の一つと考えた芸術祭をやってみようと。今回は小規模になるんですけど、森の教室という野外で授業ができる空間があるんですけど、その周辺にステージを作ったりして、覗いてみたら森の民なんかが楽しそうにしていたという設定です。お客さんも森の民になって、参加していただければと思います。串田さんの『月夜のファウスト』もそうですが、今回は私が見てほしいもの、聞いてほしいものを集めてみました」。
10月6日の当日は14時から上演される『月夜のファウスト』を軸に、木元梨枝さんの森の踊り、驚きの歌唱力を誇る中学生シンガーSui(スイ)さんの歌、絵本作家きたじまごうきさんの読み聞かせパフォーマンス、「信州大学ケルト音楽研究会 S-Celts」の演奏などなども楽しめます。