6月18日(月)、19日(火)に指揮者の小林研一郎監督とヴァイオリニストの瀬崎明日香さんによる「出前授業」が、飯山市内の小学校4校(飯山小、秋津小、戸狩小、東小)の5、6年生を対象に、“音楽の楽しさを伝える”という目的で開催されました。
授業は、「コバケンとその仲間たちオーケストラ」プロデューサーの小林櫻子さんがオーケストラの仕組みを説明したのち、小林監督と瀬崎さんが自身の体験談やピアノとヴァイオリンによる演奏を披露するという内容でした。
中でも強く子供たちの関心を集めたのが、小林監督が中学生の時に作曲したという曲に関する逸話を披露した時でした。
戦闘機の音が止んだ静かな学校で父親にピアノを弾いてもらった感動を語る小林監督を子供たちは食い入るように見つめ、小林監督がオリジナル曲をピアノで弾き始めると、教室中に一瞬の緊張感が生まれました。
曲を聴く子供たちは今の自分たちと当時の小林少年を重ね比べていたのかもしれません。
授業終了後、子供たちからは「楽しかった」という感想はもちろん、「コバケンさんや瀬崎さんの様に夢を実現できる大人になりたい」という声もたくさん聞かれました。
戦時中に幼少期を過ごした小林監督にとって音楽家になるということは単なる「夢」ではなく、強い「意思」であったのだと思います。
時代が変わっても子供たちには強くあって欲しいと願う小林監督の思いがダイレクトに届けられた1時間でした。
なちゅら音楽祭2018:コバケンとその仲間たちオーケストラ - 出前授業
瀬崎 明日香(ヴァイオリン)東京藝術大学付属音楽高等学校を経て同大学を首席で卒業。1995年日本音楽コンクール第1位。トリエステ国際室内楽コンクール最高位受賞。フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクール優勝。千葉市民功労賞受賞。ローマ在住。
文責:(一社)長野県文化振興事業団 芸術文化推進室 町田弘行
なちゅら音楽祭2018:コバケンとその仲間たちオーケストラ in 飯山
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