8月3日(金)の午後、飯山赤十字病院にて、フルート奏者の綱川泰典さんとフルート&オカリナ奏者の君塚仁子さんによるロビーコンサートが行われました。
飯山市文化交流館なちゅらで行わるメインコンサートに合わせて企画されたこのアウトリーチコンサートには、患者さんや職員の方のほか、地域の方々が集まってくれました。
フルートとオカリナのアンサンブルはとても珍しい形式だそうで、観客の皆さんはもちろん出演者のお二人にとっても貴重なひと時となったそうです。
例えば、フルートはコンサートで高音パートを担当するのが一般的ですが、オカリナはフルートより高い音が出せるため、ロビーコンサートでは、フルートが低音パートを担当しました。
その旋律はどちらも響きすぎない心地よい音色で、お客さん曰く「まさに病院でのロビーコンサートのためのユニット。心のもやもやが吹き飛ぶ」と喜んでくれました。
また、北信濃ゆかりの作詞家・高野辰之さんの「ふるさと」を、頬に涙をつたわせながら聞くお客さんの姿も見られました。
大きなホールでのコンサートとは違った楽しみ方が出来るアウトリーチコンサート。
出演者と観客の皆さんの距離感を大事にしながら、今後も企画していきたいと思いました。
最後になりましたがロビーコンサート開催にご協力いただいた飯山赤十字病院の皆様、本当にありがとうございました。
君塚 仁子(オカリナ)
フルート&オカリナ奏者。東京都出身。聖徳大学短期大学部音楽科、専攻科、研究音楽専攻卒業。ソロ、室内楽、オーケストラなどで演奏する一方、フラメンコ舞踏楽団ピオネロに所属、オカリナでは2つのユニット「ゴシキヒワ」と「君塚トリオ」の両ユニットのリーダーを務める。
綱川 泰典(フルート)
フルート奏者。埼玉県出身。武蔵野音楽大学卒業。「ウィンズ・ソロコンテスト」金賞及びヤマハ賞など各賞を受賞。全国各地をはじめカーネギーホールやウィンザー城での演奏など海外でも活躍。筑波大学付属視覚特別支援学校非常勤講師。
【演奏曲目】
椰子の実/荒城の月/コンドルは飛んで行く/アメージンググレース/上を向いて歩こう/ふるさと
文責:(一社)長野県文化振興事業団 芸術文化推進室 町田弘行
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